バイデン米大統領、イスラエル首相と直接電話会談 イランへの対応を協議

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イスラエルのネタニヤフ首相(左)と米国のバイデン大統領が電話会談を行った/Getty Images

イスラエルのネタニヤフ首相(左)と米国のバイデン大統領が電話会談を行った/Getty Images

(CNN) 米国のバイデン大統領は9日、イスラエルのネタニヤフ首相と「直接」30分間の電話会談を行った。両氏の会談は約2カ月ぶり。

ジャンピエール大統領報道官は会談終了後、「両氏はさまざまな問題について協議した」と述べ、この会談はイランの攻撃に対するイスラエルの対応に関する米国とイスラエルの当局者間の協議の延長であると説明した。バイデン氏はイスラエルの対応について「釣り合いが取れている」べきだと発言したという。

ホワイトハウスが9日に発表した内容によると、バイデン氏はイランのミサイル攻撃を「明確に」非難した。両氏の協議の詳細については言及されていない。

ホワイトハウスによると、両氏はレバノンについても意見を交換。バイデン氏は国境沿いでの交戦により避難を強いられたイスラエルとレバノンの国民が自宅に戻ることを可能にする「外交的取り決め」の必要性を強調した。

この表現からは、国境沿いの停戦を求めるところまではあえて踏み込まなかったことがうかがわれる。米国は最近、これを強く求めたもののネタニヤフ氏が拒否していた。

その代わりにバイデン氏は「過去1年だけでイスラエルに何千発ものミサイルやロケット弾を発射してきたイスラム教シーア派組織ヒズボラからイスラエル国民を守るイスラエルの権利を肯定する一方で、特にレバノン首都ベイルートの人口密集地域での民間人への被害を最小限に抑える必要性を強調した」。

また、膠着(こうちゃく)しているパレスチナ自治区ガザ地区での停戦と人質交換に関する協議を再開するために「外交の刷新」を改めて求め、ガザでの人道支援ルートの復旧も求めた。

両首脳は「今後数日間、直接および国家安全保障チームを通じて緊密に連絡を取り合うこと」に合意したという。

この電話会談には、ニューヨークからハリス副大統領も参加した。

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