米上院共和党、院内総務にスーン氏 過去にはトランプ氏と対立
(CNN) 米上院共和党は13日、院内総務にジョン・スーン議員(サウスダコタ州)を選出した。スーン氏は共和党が結束していることをアピールし、トランプ次期大統領のアジェンダ(課題)に積極的に取り組む姿勢を示した。
スーン氏は上院共和党トップの院内総務を2007年から務めているミッチ・マコネル議員(ケンタッキー州)の後任となる。
リック・スコット議員(フロリダ州)、ジョン・コーニン議員(テキサス州)との三つ巴となった1回目の投票でスコット氏が最少票となって脱落し、スーン氏とコーニン氏による2回目の投票でスーン氏が29票を獲得して選出された。コーニン氏は24票だった。
スーン氏はトランプ次期大統領と長年にわたって複雑な関係にある。2016年の大統領選時、スーン氏はトランプ氏に選挙戦からの撤退を呼びかけ、21年の連邦議会議事堂襲撃事件に関連するトランプ氏の行動は弁護できないと批判した。ただ、トランプ氏の弾劾(だんがい)裁判の採決では「無罪」を支持した。
昨年の共和党の大統領候補指名争いではスーン氏はティム・スコット氏(サウスカロライナ州)を支持。その後、トランプ氏の指名獲得が確実となると、同氏との関係修復を模索した。
CNNは以前、スーン氏が3月にトランプ氏と会談し、その後数回協議したと報じた。また、情報筋によると、今月初めにはトランプ氏の政権移行チームのメンバーらとも会談しているという。