米特使がベイルート訪問、イスラエルとヒズボラの停戦交渉に進展か

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記者会見に臨むアモス・ホッホシュタイン米大統領特使=3月/Mohamed Azakir/Reuters

記者会見に臨むアモス・ホッホシュタイン米大統領特使=3月/Mohamed Azakir/Reuters

(CNN) レバノン当局の情報筋によると、アモス・ホッホシュタイン米大統領特使が19日、レバノンの首都ベイルートを訪問する。同国のイスラム教シーア派組織ヒズボラとイスラエルの停戦交渉に進展があった可能性が指摘されている。

交渉を仲介する米国の駐レバノン大使が先週、レバノン政府に停戦案を提示したのに対し、レバノンのミカティ暫定首相は18日、「前向き」の姿勢を表明。カタールのテレビ局アルアラビを通し、いくつかの「不明点」について説明を求めているが、提案の大部分は明確になったと述べた。不明点については、ホッホシュタイン氏と直接話し合って確認する構えを示した。

レバノン当局者によると、停戦案は恒久的な停戦を視野に、まず60日間の戦闘停止を目指す内容。2006年に起きたイスラエルとヒズボラの戦闘後、国連安全保障理事会で採択された停戦決議に沿った案とされる。

同当局者によれば、ヒズボラは停戦案を検討した結果、17日夜に肯定的な回答をレバノン政府に伝えていた。

一方、交渉の経緯に詳しいイスラエルの情報筋によると、イスラエル側は停戦違反があった場合にヒズボラを攻撃する権利の保持を求めてきたが、ヒズボラ側がこれを拒否しているため、交渉が決裂する可能性もあるという。

イスラエルの極右閣僚は18日、パレスチナ自治区ガザ地区と同様、レバノン南部でもイスラエル軍が自由に活動できることは譲れない条件だと主張した。だがヒズボラ側の交渉関係者によれば、米国案にこの条件は含まれていない。

米国務省のミラー報道官は18日の会見で、イスラエルとレバノンの両政府から停戦案への回答があったと話したが、米国が合意成立を楽観視しているかどうかは明言しなかった。

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