ハワイ島のキラウエア火山、また噴火 溶岩噴出の高さ90メートル
(CNN) 米地質調査所(USGS)によると、ハワイ島のキラウエア火山が23日、約3カ月ぶりに噴火した。溶岩の噴出は高さ90メートルに達した。
噴火は同日午前2時20分ごろから始まった。USGSの専門家によると、山頂部で観測された噴火は2020年12月以降で5回目。
キラウエア火山は世界で最も活発な火山の一つで、周囲に広がるハワイ火山国立公園は24時間開放されている。
園内には多くの人々が見物に詰めかけ、USGSは噴火の様子を実況配信で伝えた。
中心の陥没部分では、午前5時半までに約200ヘクタールが溶岩に覆われた。
カルデラの西側部分から溶岩が噴き出ている=23日、ハワイ島キラウエア火山/M. Zoeller/USGS/Reuters
午後3~4時には噴火活動が沈静化に向かった。5時ごろの時点で火山周辺に広がった溶岩は260ヘクタールあまり、深さ約90センチと推定された。
当局によると、噴火は国立公園内にとどまり、周辺の住宅地に危険が及ぶ恐れはない。ただし火山ガスが盛んに放出されて下方へ広がり、大気に影響が及んでいるという。
米国立公園局は、呼吸器疾患や心臓病を抱える人々に注意を呼び掛けた。