米上院、国土安保長官にクリスティ・ノーム氏を承認 移民対策で主要な役割担う

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米国土安保長官にクリスティ・ノーム氏 上院が承認

(CNN) 米上院は25日、トランプ米大統領が国土安全保障長官に指名したクリスティ・ノーム氏の人事を承認した。大統領選で掲げられた移民取り締まりの公約で中心的な役割を果たす機関のかじ取りをトランプ氏の長年の側近が担うことになる。

投票は賛成59票、反対34票だった。

ノーム氏は2019年からサウスダコタ州知事を務め、知事の前には連邦下院議員などとしても働いていた。ノーム氏がかじ取りを行う国土安全保障省は、税関・国境警備局(CBP)や移民税関捜査局(ICE)、連邦緊急事態管理庁(FEMA)、シークレットサービス(大統領警護隊)などの機関を監督する。

ノーム氏は承認後の声明で、南部国境の確保と、「壊れた移民システム」の修復を優先的に行うと述べた。

トランプ氏は2期目の船出にあたり、移民問題に対処するための大統領令に複数署名していた。そうした大統領令の中には、南部国境での国家非常事態の宣言や、米国で生まれればほぼ無条件で米国籍を得られる「出生地主義」を廃止する手続きの開始などが含まれる。

ノーム氏は、新型コロナウイルスが猛威を振るった時期に全国的に名前を知られるようになった。ノーム氏は当時、マスク着用の義務付けと社会的距離の確保を拒否した。一時期は、トランプ氏の大統領返り咲きに向けて、最も有力な副大統領候補とみなされていた。

だが、ノーム氏は昨年出版した書籍の中で、1歳2カ月の犬を「訓練できず」「接触しようとする全員にとって危険」だったとの理由で射殺したと明らかにして、物議を醸していた。

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