米政権で権力振るうイーロン・マスク氏に抗議、全米のテスラ前で一斉デモ
(CNN) 米政府効率化省(DOGE)を率いて政府省庁の人員削減に権力を振るうテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に抗議して、全米50カ所あまりのテスラショールームで1日、一斉に抗議デモが行われた。
「テスラ・テイクダウン」の抗議サイトでは、テスラの株主に対して「テスラを売り、持ち株を捨て、デモに加わろう」と呼びかけている。
デモ主催者の一人、米ロサンゼルスの俳優で映画監督のアレックス・ウィンター氏は「株主から同氏の不信任案を出すこと。それが究極の目標だ」とCNNに語った。
テスラ・テイクダウンの抗議デモが初めて行われたのは2月15日。ボストン大学のジョアン・ドノバン教授が、マスク氏のXに対抗するSNS「ブルースカイ」を通じた抗議運動の展開をウィンター氏に提案した。
ドナルド・トランプ大統領が創設したDOGEは、1月20日の発足当初からマスク氏が率いている。しかし連邦職員の大量解雇や米国際開発局(USAID)の解体、機密データへのアクセス要求などをめぐってマスク氏に対する批判が噴出した。
テスラ・テイクダウン運動は国際的な広がりも見せている。ウィンター氏によると、2月28日にはスペインのバルセロナで、3月1日から2日にかけては英ロンドン、ポルトガルの首都リスボン、アイスランドの首都レイキャビクでもデモが行われているという。