トランプ氏、フーシへの「決定的な」軍事行動を命令
フロリダ州ウェストパームビーチ(CNN) トランプ米大統領は米軍に対し、イエメンの反政府組織フーシに対する「決定的な」軍事作戦を命じたことを明らかにした。
トランプ氏は自身のSNS「ソーシャル・トゥルース」への投稿で、「わが国が目標を達成するまでの間」、フーシに対して「圧倒的な致死力」を展開すると表明。フーシはこれまで海賊行為や暴力、米国へのテロなどを繰り返してきたと非難した。
米軍部隊がフーシの拠点や指導者、ミサイル防衛システムへの航空攻撃を実行していると述べ、「いかなるテロ勢力も、世界の航路における米国の商船、海軍艦の自由な航行を止めることはない」と強調した。
事情に詳しい関係者がCNNに語ったところによると、1回限りの攻撃ではなく、数日間は続く見通し。ただし、地上侵攻は今後も予定されていない。
トランプ氏は1月にフーシを「外国テロ組織」に指定し、数週間前に攻撃計画の作成を要請していた。先日計画を承認し、15日深夜に作戦開始を命じた。

空爆の報道があった場所で上空に立ち上る煙=15日、イエメン首都サヌア/Osamah Abdulrahman/AP
同氏は投稿の中で、バイデン前政権のフーシへの対応が「情けないほど弱腰」だったために、フーシは放任されたと主張。「フーシのテロリストたち全員」に向け、攻撃をただちにやめなければ「見たこともないような地獄が降り注ぐだろう」と言い渡した。フーシを支援するイランに対しても、支援を即座に中止するよう求め、「米国民と史上最大級の信任を得ているその大統領、世界の航路を脅かすな」と警告した。
フーシが運営する現地の保健省は、首都サヌアへの攻撃で少なくとも13人が死亡、9人が負傷したと発表した。