拳突き上げるトランプ氏の肖像画、ホワイトハウスに掲示 暗殺未遂事件の象徴的場面

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星条旗をバックに右拳を突き上げるトランプ大統領の肖像画がホワイトハウスに飾られた/From The White House/X

星条旗をバックに右拳を突き上げるトランプ大統領の肖像画がホワイトハウスに飾られた/From The White House/X

(CNN) 昨年7月、米ペンシルベニア州で発生した暗殺未遂事件の象徴的な場面を描いたトランプ大統領の肖像画が、現在ホワイトハウスのエントランスホール「グランド・ホワイエ」に飾られている。オバマ元大統領の公式の肖像画と入れ替えられた形だ。

ホワイトハウスの公式SNSアカウントはトランプ氏の肖像画の画像を投稿。2人の当局者はCNNに対し、画像が本物であることをそれぞれ確認した。オバマ氏の肖像画はグランド・ホワイエの反対側、ジョージ・W・ブッシュ元大統領の肖像画があった場所に移された。ブッシュ氏の肖像画は、父親のジョージ・H・W・ブッシュ元大統領の肖像画が掛けられている近くの階段に移動した。

劇的な場面を捉えた肖像画のトランプ氏は右手の拳を突き上げ、顔には血が滴っている。肖像画の基になった当時の現場写真は、同氏が大統領選を戦う中で強さを象徴する役割を果たした。肖像画は11日午前の時点で、ホワイトハウスのイースト・ウイング(東棟)内の最も目立つ場所に掛けられた。

ホワイトハウスの伝統では、直近の歴代大統領の肖像画を最も目立つ場所に配置する。これは公式行事に訪れたゲストが鑑賞することを念頭に置いている。トランプ氏の公式の肖像画はまだ発表されていないが、ある当局者によると本人はペンシルベニア州バトラーで起きた事件を描いたこの絵画を公式肖像画にすることを望んでいるという。

トランプ氏は大統領1期目で、グランド・ホワイエにあったクリントン、ジョージ・W・ブッシュ両元大統領の肖像画を移動させ、代わりにウィリアム・マッキンリー、セオドア・ルーズベルト両元大統領の肖像画を飾った。

オバマ氏の肖像画は2022年からグランド・ホワイエに掲示されている。バイデン前大統領の肖像画はまだ完成していない。

CNNはホワイトハウス歴史協会にコメントを求めた。オバマ氏の広報担当者はコメントを控えた。

トランプ氏の今回の肖像画について、制作した画家や報酬がどこから出ているのかなどの詳細は現時点で明らかになっていない。ただ作品のモチーフとなった写真は、暗殺未遂事件で銃撃を受けた直後、AP通信とニューヨーク・タイムズ紙のカメラマン2人が撮影したものとみられる。

現代では、ホワイトハウスで大統領の肖像画をお披露目する際は当該の大統領夫妻が前任者やホワイトハウスの元職員、友人らを招いてセレモニーを挙行しているが、今回のトランプ氏の肖像画の掲示に当たってはそのような豪華な機会は設けられなかった。事情に詳しい人物が明らかにした。

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