違法営業のクラブに強制捜査、100人以上の不法移民や現役兵を拘束と発表 米当局
米ナイトクラブに強制捜査、不法移民100人超拘束
(CNN) 米麻薬取締局(DEA)は27日、米コロラド州コロラドスプリングスで違法営業のナイトクラブの強制捜査を行い、100人以上の不法移民を拘束したと発表した。
当局が踏み込んだ時、同クラブには現役の兵士も数十人いたといい、一部は不法営業に関与していたと連邦当局はみている。
米麻薬取締局ロッキーマウンテン支部はX(旧ツイッター)への投稿で、クラブ内にいた200人のうち、少なくとも114人は不法滞在者だったと発表。加えて現役兵10人以上が客や警備員として店にいたとしている。
同支部の特別捜査官は27日の記者会見で、同クラブでは麻薬の密売や売春、凶悪犯罪が行われており、多数の銃を押収したと発表。クラブの警備員をしていた現役兵は、そうした犯罪に関与していたと語った。
不法滞在者とみなした人物は移民税関捜査局(ICE)に引き渡し、兵士は陸軍犯罪捜査局に引き渡したとしている。
陸軍犯罪捜査局は、DEAと合同で捜査を行っていることを確認した。
トランプ大統領は捜査員が建物に突入する映像を自身のSNSに投稿。「昨夜、我が国に不法滞在している最悪級の人々に対する大捜索――あらゆる形態や規模の麻薬密売業者、人殺しなどの凶悪犯罪者。裁判官は彼らを出身地へ送り返したがらない。最高裁で我々がこの戦いに勝利しなければ、今のままの我が国は終わりだ! 犯罪まみれの大混乱になる。米国を再び偉大に!」と書き込んだ。
トランプ政権が進める大量の移民の強制送還をめぐっては、差し止めを求める訴えが起こされている。