覆面グループが6カ所を同時襲撃、2人負傷 エジプト・シナイ半島
カイロ(CNN) エジプトのシナイ半島北部で8日未明、検問所など6カ所が覆面の武装グループに襲撃され、警官1人と民間人1人が負傷した。
地元治安当局責任者によると、襲われたのは検問所5カ所と軍のセメント工場。負傷者は当初、警官2人と発表されたが、その後1人は民間人と判明した。
5日には同じシナイ半島北部で、パレスチナ自治区ガザとの境界に近いラファ検問所が覆面グループの襲撃を受け、エジプト軍兵士16人が死亡、7人が負傷したばかり。犯行グループは装甲車2台を奪い、イスラエル領内への侵入を図った。
エジプト当局はこれを受け、ガザ側へ通じる数百カ所の密輸トンネルを閉鎖すると宣言。現場にブルドーザーやクレーンを搬入し、作業の準備を進めているという。
5日の襲撃について、イスラエルはイスラム過激派による犯行との見方を示し、エジプト軍も非難声明を出した。一方、エジプトの穏健派イスラム組織ムスリム同胞団は、イスラエル情報機関が黒幕だったと主張している。