スペインで逮捕のグループ、五輪に合わせてテロを計画か
(CNN) スペインで先週逮捕された国際テロ組織アルカイダ系組織のメンバー3人は、ロンドン五輪の開催期間に合わせ、スペイン南端の英領ジブラルタル周辺でテロを計画していたとみられる。
スペインの国際テロ専門家、フェルナンド・レイナレス氏が同国捜査筋の話として語ったところによると、ジブラルタルの対岸に位置するアルへシラスの商業施設が狙われていた可能性がある。
容疑者グループはチェチェン人2人とトルコ人1人。グループと接触していたパラグライダー指導者は、トルコ人容疑者から「どんなことをしても」この商業施設の写真を撮影したいとの依頼を受けていたという。
警察はさらに、同容疑者が遠隔操作の飛行機を飛ばしているビデオを押収した。飛行機は全長約3メートルで、上空から2つの箱を投下する場面もあった。実験の成功を喜ぶ容疑者の様子も映っているという。
テロが予定されていた時期は明らかになっていないが、五輪期間中に実行されれば世界から注目が集まったことが想像できる。「ロンドンでのテロは難しすぎると考え、代わりにジブラルタル周辺への攻撃を思い立ったのではないか」と、レイナレス氏は指摘している。