雷がモスク直撃、断食礼拝の宗徒13人死亡 バングラデシュ
バングラデシュ・ダッカ(CNN) バングラデシュの警察は12日までに、同国北東部の遠隔地にある村落で雷が仮設モスク(イスラム教礼拝所)を直撃する事故があり、少なくとも13人が死亡、20人が負傷したと述べた。
直撃を受けた際、モスク内にはイスラム教の断食月(ラマダン)に伴う夕方の特別礼拝を行う宗徒が集まっていた。モスクのイスラム教導師によると、宗徒2人が即死、10人が搬送先の病院で死亡した。負傷者の多くは重体となっている。
ダルマパシャ警察の幹部によると、雷の直撃は10日にサラスワティ村にあるモスクで発生。中には約35人の宗徒がいた。現地は当時、嵐に襲われ雷が多数発生する天候だった。村民は正規のモスクが遠方にあるため、ブリキ製の屋根を持つ小屋を臨時のモスクに仕立てていたという。
村は首都ダッカから約200キロ離れている。ここ数週間の豪雨でサラスワティ川の水位が上昇、同村へ入ることが困難となっていた。村に接近出来る唯一の交通手段はボートとなっていた。