米国、シリア政府を支援したヒズボラへの制裁拡大
(CNN) 米国は10日、シリアとその支援組織に対する新たな制裁を発表した。
米国務省は、シリアの石油会社「シトロル」が今年4月、イランに3600万ドル(約28億円)相当のガソリンを販売したとして、同社に制裁を発動した。
また米財務省は10日、シリア政府を支援したレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに対する制裁の拡大を発表した。米国はヒズボラをイランが支援するテロ組織に指定している。財務省は、ヒズボラが2011年3月に始まったアサド政権による反体制派に対する軍事行動に訓練や助言を提供するなどの後方支援を行ったとしている。
英国も同日、シリア反体制派への780万ドル(約6億1000万円)相当の追加支援を発表した。ヘイグ英外相によると、支援金は医薬品や通信機器の購入資金に充てられ、武器の購入には使われないという。
一方、シリア国内では依然として爆撃や戦闘が続いている。シリア反体制組織の地域調整委員会(LCC)によると、シリア治安部隊は10日に少なくとも180人を殺害し、そのうち75人は北部アレッポで殺害されたという。また9日にも、少なくとも134人が殺害されたとしている。