「アフガン軍」の攻撃に備え実弾銃を常時携帯、NATO軍
カブール(CNN) アフガニスタンで同国治安部隊による北大西洋条約機構(NATO)軍への攻撃が増加していることを受け、アフガン内のNATO本部や基地に駐屯する兵士全員が実弾入り銃などを常時携帯することが18日までに決まった。
米政府当局者が明らかにした。アフガンで治安維持に当たるNATO主導の国際治安支援部隊(ISAF)のアレン司令官が最近、この命令を出したという。
ISAFの基地ではこれまで警備担当の兵士のみが実弾入り銃などの携帯を命じられていた。今後は、攻撃された場合に迅速に応戦するため兵士全員が職務の内容に関係なく、基地の屋外や建物内、会議室内などで実弾入り銃を常時手元に置くことになった。
カブールにあるNATO本部は米大使館の建物に付設している。
アフガンでは17日、同国治安部隊によるISAF兵士らへの襲撃事件が2件発生。南西部ファラ州ではアフガン人警官1人が米軍部隊に発砲、2人が死亡していた。
17日の事件は、アフガンの反政府武装勢力タリバーンの最高指導者オマール師と称する人物が16日、組織の戦闘員はISAFの基地を襲うためアフガン治安部隊内に浸透しているとの声明を発表した後に起きた。
イスラム過激派の情報をインターネットで収集、分析する米民間企業「SITE情報グループ」によると、この声明はイスラム過激派系のウェブサイトに掲載されたが、真偽は不明となっている。