イエメン、アルカイダ系組織のナンバー2殺害と発表
イエメン・サヌア(CNN) イエメン国防省は10日、同国を拠点とするアルカイダ系テロ組織「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)のナンバー2、サイード・シャハリ幹部を殺害したと発表した。
イエメン政府当局者が匿名で語ったところによると、殺害されたのが本人かどうかを現在DNA鑑定で確認中。事実ならAQAPにとって大きな打撃になるとみられる。
国営サバ通信によると、シャハリ幹部は10日、東部ハドマラウト渓谷での作戦で殺害された。同幹部以外に6人のテロリストが死亡したとされる。
イエメン軍による作戦と発表されたが、複数の地元治安当局者はCNNに、米軍の無人機が攻撃を仕掛けたと話した。匿名の米国防総省当局者は「数週間前から居場所を把握し、作戦を実行するタイミングを計っていた」と述べた。
シャハリ幹部はサウジアラビア出身。キューバのグアンタナモ米海軍基地に収容されていたが、2007年にサウジへ引き渡された。矯正教育を課され、出国を禁じられていたにもかかわらず、その後イエメンへ渡ってAQAPに参加。サウジ人メンバーの最重要人物として、テロ実行などに深くかかわっていたとされる。
イエメンでは政府側とAQAPが各地で激しい衝突を繰り返している。AQAPはアルカイダ系組織の中でも特に活発で、米政府にも最大の脅威のひとつとして位置付けられている。