シリア内戦で国外避難の増加続き24万人以上に、首都で爆発
(CNN) シリア内戦で国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は7日、同国から近隣諸国へ避難するシリア住民は依然増え続け、国連に登録または登録待ちの避難者数は現段階で24万6267人に達したと報告した。
ヨルダンに8万1456人、レバノンに6万4636人、イラクに2万1744人とトルコに7万8431人などとなっている。
隣国などへの避難が危険をもたらす事例も多く、複数の家族はレバノンへ越境中に銃撃を受け、11歳少女が死亡したなどと報告している。
また、シリア国内の避難民の状況も深刻化しており、UNHCRは計20万人に対応するための資金協力を求めている。世帯道具の配給や医療支援、避難者のカウンセリング、避難施設の整備、子どもの就学支援などが必要としている。
一方、シリアの反体制派「地域調整委員会」によると、シリア全土では7日、戦闘などに巻き込まれて計130人が死亡した。首都シリア内外では子ども15人を含む少なくとも40人とし、北部アレッポや東部デリゾールなどでも犠牲者が出た。
シリアの国営メディアによると、ダマスカスでは7日、複数の爆発事件が発生。ルクネディン地区にあるモスク(イスラム教礼拝所)では礼拝を終えた宗徒を狙い、オートバイに仕掛けられた爆弾が爆発、治安要員や住民ら6人が死亡、複数が負傷したと伝えた。テロリストの犯行と主張している。