イラク各地で爆弾テロ相次ぐ、30人死亡 シーア派を標的
(CNN) イラクの首都バグダッド周辺などで9月30日、イスラム教シーア派の住民らを狙ったとみられる爆弾テロが相次ぎ、少なくとも30人が死亡した。
バグダッド警察によると、同市中心部や近郊タージで7件の爆発があり、20人が死亡、少なくとも37人が負傷した。さらに同市の南東約20キロに位置するシーア派寺院近くで車に仕掛けた爆弾が爆発し、4人が死亡、イラン人4人を含む19人が負傷した。イラク国内のシーア派聖地には、イランからも信者が巡礼に訪れる。
バグダッドから南へ約110キロ離れたシーア派の街クトでは、警察施設で車爆弾が爆発。警官3人を含む6人が死亡した。
イラクではシーア派とスンニ派、クルド人の間で政治的な対立が深まるなか、テロが急増している。9月9日には、治安部隊やシーア派地区を狙ったとみられる連続テロで60人を超える死者が出た。シーア派主流の政府は、国際テロ組織アルカイダ系のスンニ派勢力による犯行との見方を示す。
北部ティクリートでは9月27日、武装勢力が刑務所を襲撃し、アルカイダメンバーの死刑囚ら数十人が脱獄している。