中国、新たなステルス戦闘機の試験飛行を実施 空母搭載機か
ワシントン(CNN) 軍事力の近代化を加速させる中国が、2機種目のステルス戦闘機を開発、同国北東部の瀋陽で最近、試験飛行を実施したことが3日までにわかった。同機は将来的に中国の空母の主力艦載機になるとの見方がある。
「J31」として知られる新型機の試験飛行は先月30日に瀋陽で実施されたが、CNNはこの模様をとらえた写真2枚を入手した。写真については、現場で新型機に極めて近い場所への接近が許されており、当局承認の公式カメラマンが撮影したともみられる。
軍事専門家の間ではJ31の配備時期について意見が分かれている。2027年に実戦配備されるとの予想や今後4~5年内に編隊が組まれるとの分析がある。
中国は、敵レーダー網の探知を回避出来るステルス戦闘機「J20」の試験飛行を昨年1月に実施。同機は米軍のステルス戦闘機F22と多数の類似点を持つとされる。
米シンクタンク「国際分析戦略センター」のアジア軍事問題の専門家リチャード・フィッシャー氏は、J31型機はJ20に比べ軽量化されていると考えられ、米軍の同じステルス戦闘機F35型機により似ていると説明。横から見た場合、下部の機体はF22に似ているが、上部はF35を思わせると述べた。