エジプト大統領が暴徒を非難、大統領令は撤回せず
新たに任命された検事総長の広報は7日、反ムルシ勢力を率いるエルバラダイ前国際原子力機関(IAEA)事務局長、ムーサ前アラブ連盟事務局長ら3氏について、政権転覆をはかった疑いで捜査していると語った。
国内各地のデモ参加者は、現在の状況について、ムバラク政権を崩壊させた2011年の大規模デモと同じ様相を呈していると指摘する。デモ参加者は刃物を持った集団に襲われたり、大統領支持派にさまざまな形で圧力をかけられていると活動家は話した。
反対派は大統領に対し、自身の権限を強化する大統領令を撤回し、憲法案の是非を問う12月15日の国民投票を延期するよう求めていた。しかし大統領は7日、国民投票は予定通り実施すると表明、もし否決された場合は新たな憲法案を起草するための新たな会議を開くとした。
これに対してエルバラダイ氏率いる自由正義党などの野党連合「救国戦線」は、7日にさらに大規模な抗議集会を開くと予告、政権は正当性を失ったと主張している。