アフガンで拉致の米国人医師を救出 米特殊部隊員が死亡

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
米国防総省の提供写真

米国防総省の提供写真

カブール(CNN) アフガニスタンでの支援活動中に米国人医師が拉致された事件を受け、米特殊部隊が9日朝、作戦を実施し、医師を救出した。パネッタ国防長官は数時間後、この作戦で特殊部隊員1人が死亡したことを明らかにした。

救出されたのは、米コロラド州コロラドスプリングスを本拠とするアフガン支援団体、モーニング・スター・ディベロップメントで医学顧問を務めるディリップ・ジョセフ氏。5日午後、車で首都カブール東郊の医院を訪問した帰りに武装グループに襲われ、同団体のスタッフ2人とともに拉致された。3人はパキスタン国境から約80キロの山間部に連れて行かれたとされる。

モーニング・スターの緊急対応チームがただちに犯人グループと交渉を開始。米、アフガン当局や地元長老らの協力により、8日夜にはジョセフ氏以外の2人が解放されていた。

ジョセフ氏の救出作戦は同氏が差し迫った危険にさらされているとの判断に基づき、9日夜にアフガン駐留米軍のアレン司令官が指示した。

パネッタ長官は死亡した特殊部隊員の身元や詳しい状況を明らかにせず、部隊は命懸けで作戦を遂行したと述べるにとどまった。オバマ米大統領は、この隊員が「仲間の米国人のために命をささげた」とする声明を発表した。

犯人を巡っては、アフガンに展開する国際治安支援部隊(ISAF)がイスラム武装勢力タリバーン系のグループとの見方を示すのに対し、地元当局者らは密輸業者だったと主張している。

ジョセフ氏は3年前から同団体で活動し、たびたびアフガンを訪れていた。カブール北郊のバグラム空軍基地に保護された同氏にけがはなく、数日後には帰国する見通しだ。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「World」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]