激動の1年を過ごした中国 2013年はどんな年に?
中国におけるスマートフォンブーム
市場調査会社IDCによると、世界最大のインターネット利用者を抱える中国は2012年にスマートフォン(多機能携帯電話)の販売でも米国を抜いて世界一になると予測されている。
中国のスマートフォンは、最安値では160ドル(約1万3000円)と非常に安い。そのため、多くの人が入手可能で、大きなデスクトップパソコンに取って代わりつつあるとの指摘もある。
スマートフォンを使いインターネットで危険を顧みずに情報発信を行う中国人が増加すると、政府批判などの声も増加するほか、検閲を実施している政府の負担も増加するなど、中国社会に大きな影響を及ぼしそうだ。
月探査
無人月面探査機「嫦娥3号」は13年後半に月面に着陸する予定だ。
中国は、12年のマリアナ海溝での最深部への到達と、神舟9号と宇宙ステーション天宮1号との有人ドッキング成功の興奮からまだ冷めていない。月面着陸が成功すれば、国際社会の一部では懸念も呼ぶだろうが、国家の威信を鼓舞する以上の効果があるだろう。
ある中国の探検家は、宇宙開発について「中国は携帯電話を作るだけではなく宇宙にも行けるのだ」といった主張の象徴だと指摘している。