シリア軍のスカッドミサイル攻撃が拡大、化学兵器搭載なし
同ミサイル投入については米国の衛星画像、米国とNATOのレーダーや電子諜報(ちょうほう)などを通じて、発射や着弾地点の情報把握に努めている。アサド政権が保有する旧ソ連製の短中距離用のスカッドミサイルは最大400発とされる。
同ミサイル攻撃が増えていることについてラスムセン事務総長はトルコへの被害はないが、NATOに加盟する同国の防衛計画の構築を明らかに迫られていると指摘。NATOはトルコの要請に応じ、地対空ミサイルシステム「パトリオット」の配備を急いでいる。現在は計6基の配備地点の最終選定を進めており、来年1月末までには据え付けを終える見通し。昨年3月以降に激化したシリア内戦では、トルコに砲弾が着弾するなどの被害が再三出ている。