ロシア議会、米国への養子禁止の法案可決 人権批判に対抗
米国とロシアは最近、両国間の養子縁組の当事者である子どもと家族の保護を強化する追加措置に合意していたが、養子の禁止法案が成立すればこれも無効となる。
養子禁止法案の支持者は、米国に養子として渡ったロシア人子どものうち米国人家庭の虐待などで死亡したのは1990年代に19人に達すると主張。ロシア外務省の人権問題担当の特別代表は短文投稿サイト「ツイッター」で、ロシア人の養子が米国で不十分な保護を受けてきたことは十分承知していると述べた。
一方、アムネスティ・インターナショナルやヒューマン・ライツ・ウオッチなどの国際人権団体はロシア側の法案を批判。同国で最も弱い立場にいる子どもたちが切望している愛情あふれる家庭とめぐり会える機会を奪うものとし、法案は米国のマグニツキー法への児戯に等しい対応などと非難した。