ロシアが方向転換か、シリア反体制派に交渉を呼びかけ

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(CNN) ロシア政府は28日、シリア反体制派代表組織「シリア国民連合」のアフマドモアズ・ハティブ議長に、内戦終結へ向けた交渉を提案したことを明らかにした。

ロシア外務省幹部は国営RIAノーボスチ通信に、交渉の場としてモスクワもしくはジュネーブ、カイロなど第3国を検討していると語った。

欧米やアラブ諸国が国民連合をシリアの代表機関として承認したのに対し、ロシアはこれまで批判的な立場を示してきた。ハティブ議長に交渉を持ちかけたのは事実上の方向転換とみられている。

一方でハティブ議長は、「ロシアはシリア国民の虐殺という事実を全く無視するような立場を取っている」との認識を示し、モスクワへ出向くつもりはないと表明。「議題がはっきりすればアラブ諸国で会談してもよい」と述べた。

ロシア国営イタル・タス通信によると、シリア内戦の和平調停にあたるブラヒミ国連・アラブ連盟合同特別代表は同日、ラブロフ外相と会談するためロシア入りした。ブラヒミ氏は停戦や移行政府樹立、憲法制定を柱とした今年6月の「ジュネーブ合意」に基づく和平を提案している。ラブロフ外相も27日、これに賛同する構えを示した。ただ、シリアのアサド政権と反体制派はいずれも同案を拒否する立場を変えていない。

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