チャベス大統領不在のベネズエラ、支持者が忠誠誓い集会
(CNN) ベネズエラの首都カラカスで10日、がん闘病のためこの日行われる予定だった就任式に出席できなかったチャベス大統領(58)のために、支持者数千人が大統領宮殿前に集まり、4期目の就任を祝って忠誠の誓いを読み上げた。
チャベス大統領はキューバでがんの治療を受けており、1カ月前に手術を受けた後は、公の場に姿を見せていない。
この日はマドゥロ副大統領が集まった支持者を前に、「ボリバル主義憲法にのっとり、チャベス司令官の大統領の地位を守り抜くことを誓う」と述べ、副大統領に促されて支持者も同じ誓いを繰り返した。
集会の様子は国営テレビで放送され、支持者の多くは赤いシンボルカラーの服を着て、チャベス大統領の写真や国旗を掲げてみせた。
チャベス大統領は先月手術を受ける前、もし自分が職務を果たせなくなった場合、マドゥロ副大統領が大統領職を引き継ぐことを望むと表明、有権者にも、選挙ではマドゥロ氏を支持してほしいと呼びかけていた。
先週の時点で政府報道官は、チャベス大統領は重い肺の感染症で呼吸不全に陥っていると説明。マドゥロ副大統領は10日、その後の容体について、まだ「闘病中」と述べるにとどめ、詳しいことは明らかにしなかった。