引退前のローマ法王、日曜の集いに通常上回る10万人が参加
(CNN) 今月末に退位すると表明しているローマ法王ベネディクト16世(85)が17日、恒例の祈りの集いで、信者らへの感謝の言葉を述べた。バチカンのサン・ピエトロ広場には、通常をはるかに上回る約10万人が集まって耳を傾けた。
法王は、復活祭の準備期間「四旬節」の始まりにあたって「自分自身の弱さと闘う力を」と祈り、「皆から寄せられている祈りと支援に感謝する」と述べた。また、人生の「岐路」に立った時、個人の利益と神の真実のどちらを優先するべきだろうかと問いかけた。
法王が日曜正午の「お告げの祈り」をささげるのは残すところあと1回、24日のみとなった。
法王は先週、「高齢のため」退位すると発表した。世界各地から枢機卿117人がローマに集まって後継者を選ぶ会議「コンクラーベ」について、ローマ法王庁(バチカン)の報道担当者は16日、予定を早め3月15日より前に開催する可能性があると述べた。