ペルー首都で渋滞の車両狙う白昼の強盗団 窓割り金品奪う
(CNN) 南米ペルーの首都リマの警察当局は21日までに、市内の路上で渋滞に巻き込まれ、立ち往生している車両を白昼襲い、金品などを強奪していた強盗団を摘発したと発表した。被害額は今年1月中旬以降、4万6000米ドル(約428万円)以上に達する。
「コヨーテ」と名乗る一味は主にタクシーを狙っていたが、他の車両も被害に遭っていた。地元の警官はCNN系列局の取材に、車の窓ガラスを割って車内に入り込むなどし、運転手や乗客から金品を奪う荒っぽい手口だったと述べた。
一部の被害者は戦って抵抗したため、何も奪わずに逃走する例もあったという。また、空中に警告の発砲を行い、一味を追い払う被害者もいた。高齢の女性は地元テレビに、抵抗し財布を離さないよう試みたが、強盗団が武装しているのを知りあきらめたと述べた。
国家警察などは数週間にわたるおとり捜査を進め、リマのバリオス・アルトス地区で犯行に及ぼうとしていた一味を包囲し、逮捕した。
警察は地元メディアに、警官の追跡をかわして走って逃げる容疑者をとらえたビデオ画像も提供した。
強盗団の人数などは伝えられていないが、容疑者の1人は23歳で、18歳が3人いた。共犯とみられる4人の行方を追っている。一味は、武装強盗や火器の不法所持、犯罪謀議の罪に問われている。