北朝鮮、休戦協定の白紙化を警告 米国は制裁強化の決議案提出
(CNN) 北朝鮮は5日、1953年の朝鮮戦争休戦に至った休戦協定を白紙化すると警告した。一方、米国は同日、対北朝鮮制裁強化の決議案を国連安全保障理事会に提出している。
朝鮮中央通信によると、北朝鮮は休戦協定白紙化の理由として、2月の核実験をめぐって国際社会が制裁の動きに出ていることを挙げた。北朝鮮軍はさらに、板門店にある韓国との直通電話についても遮断を通告したという。
一方、米政府高官は5日の決議案提出に先立ち、米国と中国の間で決議案の文言に関する暫定合意が成立したことを明らかにしていた。米中間では数週間にわたり、この問題についての協議が行われていた。
中国の李保東国連大使は決議案について、「理事国次第だ」とコメントしている。
北朝鮮が休戦協定に言及したのは今回が初めてではない。2009年の核実験実施後、韓国が米国主導の大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)への参加を表明した際も、北朝鮮軍は休戦協定による拘束を受けないと言明していた。