シリア大統領夫人、1年ぶりに姿見せる 妊娠のうわさも
ファッション誌ヴォーグはシリア内戦が本格化した11年春、夫人を「砂漠のバラ」と呼んでインタビュー記事を掲載し、物議を醸した。記事は同誌のサイトから削除されたが、アサド大統領のサイトには今も掲げられている。記事の中で夫人は、中東には珍しい進歩的なファーストレディーとして紹介されていた。
09年のCNNとのインタビューではパレスチナ紛争についてのコメントで、抑圧的、暴力的な政権は許せないと発言。双方の子どもたちが戦火に巻き込まれるのは心が痛むと話した。だが内戦を続けるアサド政権の行動に、こうした姿勢が反映されることはなかったようだ。
アスマ夫人は11年、欧州連合(EU)の制裁対象となった。昨年春には、反政府派の大規模デモをよそにオンラインで高価な貴金属や美術品、家具を買い、ロンドンやパリの店と連絡を取っていたことを示すメールが流出した。
ここ1年は公の場に姿を見せず、英国に帰ったのか、あるいはロシアへ逃げたのではないかといったうわさが流れていた。米メディアなどによる最新情報では、アサド大統領との第4子を妊娠したとも伝えられている。