中国で離婚が急増、その理由は・・・
一方で中小都市は、住宅などの不動産の供給が需要を上回っているという問題に直面している。多くの建物やショッピングモールがあるものの誰も住んではおらず、ゴーストタウンのような場所もある。中国の不動産市場では二極化が生じているのである。
不動産バブル問題はあっても、中国では大きな問題ではないという指摘もあるかもしれない。2007年当時のアメリカでは、多額の住宅ローンやクレジットカード債務が問題の根源だったが、今の中国では状況は違うのだろう。また確かに、中国政府は問題に適切に対処しており、消費者も問題を抱えてはいないように見える。
しかし、実際には、中国が巨大な隠れた債務問題を抱えているとの指摘もある。
米金融大手モルガン・スタンレーのルチア・シャルマ氏によると、中国の債務残高は、政府部門と民間部門の合計ではGDP(国内総生産)の200%を超える水準にまで急上昇しており、これは、開発途上国の中では最も高い水準である。
シャルマ氏は、地方政府から国有企業までの全ての準政府機関の債務も含んでいる民間部門債務を特に注視している。