サッチャー元英首相の葬儀に2000人以上招待 歴代米大統領ら

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レーガン氏(左)とサッチャー氏=1989年1月

レーガン氏(左)とサッチャー氏=1989年1月

ロンドン(CNN) 英首相府は11日、17日に行われるサッチャー元首相の葬儀に歴代の米大統領など2000人あまりを招待すると発表した。

招待者の中には、故レーガン元米大統領の遺族やマンデラ元南アフリカ大統領の家族、クリントン前米国務長官のほか、サッチャー政権の元閣僚やブレア元英首相、労働党のミリバンド党首も含まれる。

葬儀はセントポール大聖堂でダイアナ元妃やエリザベス皇太后などに並らぶ扱いで行われる。英王室によれば、エリザベス女王夫妻も出席する予定だという。

だがかつての盟友たちが顔をそろえるのは難しいようだ。ゴルバチョフ元ソ連大統領は健康上の理由から欠席の見込み。レーガン元米大統領のナンシー夫人も、広報によれば英国までの旅ができる状態になく、代理を出席させる意向だという。

サッチャー政権時代の1982年に起きたフォークランド紛争はいまだに英・アルゼンチン関係に影を落としているが、アルゼンチンの駐英大使にも各国大使と同様に招待状が送られた。だが他の政府関係者は招待されていないため、フォークランド問題で対英批判を強めているフェルナンデス大統領が出席することはなさそうだ。

英国内では、構造改革の断行により英経済を再生したとサッチャー氏を評価する人がいる一方で、深刻な失業問題を引き起こしたと批判的な人も多い。葬儀を前に警察は、デモなどを警戒して警備を強化している。

英イブニング・スタンダード紙は10日、無政府主義者が13日にロンドンのトラファルガー広場でサッチャー氏の死を「祝う」行事を計画していると報じた。この広場は90年にサッチャー氏が導入した人頭税に反対する暴動の舞台となった。

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