マリ難民の健康状態悪化 隣国キャンプで
(CNN) 西アフリカのマリを脱出して難民となった約7万人が、隣国モーリタニアの砂漠地帯にある難民キャンプで窮状に置かれている。国境なき医師団が明らかにした。
マリでは政府軍によるイスラム武装勢力掃討を支援するためフランスが1月に軍事介入した。国境なき医師団によれば、それ以降、難民キャンプの状況は悪化の一途をたどっているという。
国境なき医師団は2月から3月中旬にかけて、モーリタニアのムベラ難民キャンプで暮らす100人以上の証言をまとめ、12日に報告書を発表した。
それによると、同キャンプにはフランスの軍事介入以降、新たに1万5000人あまりが流入。キャンプに来てから体調を崩したり、栄養状態が悪化したりする人が後を絶たないという。
栄養失調で治療を受けている子どものうち85%は、1月から2月にかけてキャンプに到着した子どもだという。到着時はほとんどが、栄養状態良好と診断されていた。