タリバーンがトルコ人ら10人を拉致 アフガン中部
カブール(CNN) アフガニスタン当局によると、中部ロガール州で21日夜、緊急着陸した民間ヘリコプターの操縦士ら10人が、反政府勢力タリバーンに拉致された。ヘリにはアフガニスタン人1人、ロシア人2人の操縦士に加え、トルコ人技術者7人が搭乗していた。
地元当局によると、ヘリコプターは北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)が食糧などの輸送に使っていた。東部ホースト州のNATO基地から首都カブールへ向かう途中、ロガール州に緊急着陸したという。
この地域は武装勢力の活動が激しく陸路が安全でないため、技術者らが物資輸送のヘリに同乗して移動するケースも多い。
ロガール州知事の報道官は、ヘリが装置の不具合で同州に着陸したと述べた。着陸直後にタリバーンに取り囲まれ、搭乗者が人質になった。地元当局は解放交渉のため、部族の長老らに協力を求めたという。
一方、タリバーンは報道機関へのメールで、自分たちがヘリを強制着陸させたと主張している。