イラク首相「内戦回避に向け対話を」 北部の衝突激化受け
(CNN) イラクのマリキ首相は25日、同国北部でスンニ派住民と治安部隊との衝突が激化している事態を受け、暴力の停止と内戦の回避に向けた対話を呼びかけるテレビ演説を行った。
マリキ首相は「もし内戦が起これば、誰もが敗者となる」と警告。「この国で過激派が宗派間紛争に火を付けるのを認めてはならない」と述べた。
マリキ首相はスンニ派の指導者と政府関係者、治安部隊との間の対話を呼びかけ、衝突が拡大し民主主義が崩壊するのを防ぎたい構えだ。
イラク北部のサラハディン州やニネベ州、キルクーク州などにおけるイスラム教スンニ派住民と治安部隊との衝突による死者は、この3日間で100人近くに上っている。
イラクでは23日、一部の地域を除き地方選挙を実施。投票日には大きな衝突もなかったことに、イラク内外の指導者が賛辞を送った。