新疆ウイグル自治区で暴動、27人が死亡 中国メディア報道
ドイツに拠点がある世界ウイグル会議は今回の騒乱について、独立した事実関係の確認が出来ないとして、国営メディアによる暴動報道の内容を疑問視した。情報収集に努めているが、ルクチュンが位置するトルファン地区の通信手段は切断されていると述べた。米国で活動するウイグル族組織は国際社会に対し国営メディアの報道の詳細をそのまま受け止めないよう呼び掛けた。
CNNによる同自治区政府当局者への電話連絡はつながっていない。中国外務省報道官は26日、関係部局に接触して情報収集に当たっていると述べた。
ウルムチでは2009年7月、ウイグル族と漢族が衝突し、約200人が死亡、1700人が負傷する最悪規模の騒乱が発生していた。治安部隊によるウイグル族に対する大規模鎮圧がきっかけだった。
また、今年4月には、同自治区カシュガルで衝突が発生、21人が死亡していた。自治区政府は「暴漢」による「テロ行為」が衝突の原因と主張していた。在外のウイグル族組織はこの見方に反論していた。