マリフアナ合法化法案、ウルグアイ下院を通過
左派政党の連合組織も法案を支持しているが、保守派の反対派は合法化は中毒症を助長するなどとして反発している。南米の薬物政策改革を訴える団体幹部はウルグアイ下院の合法化可決を受け、従来の禁止、刑罰主義を転換させる対応と評価した。
ウルグアイでの違法な薬物利用ではマリフアナが最も多い。麻薬密売人らはマリフアナの闇市場を通して年間3000万~4000万ドルを稼いでいるとされる。
一部の南米諸国では近年、麻薬密輸組織絡みの暴力事件の増加を受けマリフアナ合法化の論議が高まっていた。メキシコのフォックス元大統領は合法化の意義を積極的に唱え、麻薬密輸組織との軍事対決は奏功しないが、合法化は犯罪人を制御して稼ぎを減らせる効果が生まれるなどと主張している。