調査団が現地へ、米国務長官は政権非難 シリア化学兵器疑惑
ケリー国務長官は会見で、化学兵器の使用は「倫理に反する下劣な行為」であり、容認できないと述べた。
そのうえで「シリア政権が化学兵器を保有していること、ロケット弾で撃ち込む能力を持っていること、この地区から反体制派を追放する構えだったことは分かっている」と語り、政権側の仕業との考えを示唆した。
さらに、政権側の行動は「隠し事がないようには見えない」と非難。同地区への砲撃を繰り返し、化学兵器使用の証拠を「組織的に隠滅しようとしている」と断じた。
米国はアサド政権による化学兵器の大量使用を「越えてはならない一線」と位置付けている。米軍が対シリア軍事行動に踏み切る可能性が指摘される一方で、泥沼化を懸念する声も上がっている。