13勢力がシリア反体制派代表組織から離脱、内紛激化か
イスタンブール(CNN) シリア内戦でアサド政権軍と戦う反体制派の13の武装組織は26日までに、反体制派の代表組織「シリア国民連合」を認めないとする声明を発表した。反体制派の支持者に対しシャリア(イスラム法)を唯一の法の源(みなもと)と認めることも求めた。
今回の声明を受け、内紛の兆しが出ていたシリア反体制派内の亀裂が一段と深まる可能性が出てきた。
国民連合の認知を拒否したのは、アルカイダ系イスラム過激派ヌスラ戦線などの13組織。シリア内で相当規模の地区を制圧する「アハラル・シャム」など主要武装勢力の3組織も含まれる。
シリア国民連合は今月、トーメ暫定首相率いる暫定政権の発足を発表。しかし、13組織は24日の声明で、「国民連合や暫定政権は我々を代表していないし、我々を認めていない」とも述べた。
トルコとの国境近くにあるシリアのアザズ町では今月中旬、アルカイダ系の過激派「イラク・シリアのイスラム国」(ISIS)が反体制派「自由シリア軍」と交戦し、同町を攻略する動きも出ていた。
これら過激派の勢力伸長を受け、政権軍からの離反兵が集まる自由シリア軍など穏健派の反体制派組織では危機感が高まっている。また、国境での反体制派の自由な出入りも黙認してきたトルコ政府内でも過激派の台頭への懸念が強まっている。