米大統領、イスラエル首相と会談 イラン核問題を協議
ワシントン(CNN) オバマ米大統領は30日、訪米中のネタニヤフ・イスラエル首相と会談しイランの核開発問題を中心に意見を交換した。
オバマ大統領はかねてイスラエル支援に熱心でないと批判され、ネタニヤフ首相との関係も良好とはいえなかったが、今年3月には同国を初訪問し、友好的な姿勢をアピールしていた。30日の会談に続く共同記者会見でも率直な話し合いができたと述べ、両国間の「揺るぎないきずな」を強調した。
イランが対米関係の改善に意欲を示していることについて、ネタニヤフ首相は訪米に出発する前、「私は甘い言葉にだまされずに真実を語る」と強硬姿勢を示していた。共同会見でも「イランの核開発を阻止することこそが米、イスラエル両国の最重要課題」との認識を示す一方、オバマ大統領に「イランに言葉だけでなく、行動を求めるとした言葉を歓迎する」と語りかけた。
ネタニヤフ首相はまた、対イラン制裁を続行し、同国が核開発を続ける場合はさらに強化するべきだと述べた。オバマ大統領もこれを受け、「言葉だけでは不十分なことは明らか。核の放棄を行動で示してもらわなければ」と改めて強調し、制裁解除には「最高レベルの検証」が必要だと話した。
一方イランの政府系ファルス通信が伝えたところによると、ロハニ大統領は米国との直行便就航に関心を示し、すでに政権幹部に検討を指示したという。