シリア、化学兵器の破壊作業を開始 査察団が報告
(CNN) シリアの化学兵器廃棄を監視する化学兵器禁止機関(OPCW)の査察チームは6日、同国が兵器などの破壊作業を開始したと発表した。
OPCWの報道発表によると、現場では切断トーチや研削盤を使い、化学兵器を搭載したミサイル弾頭や航空爆弾、各種装置などを破壊する作業が進んでいる。
査察チームはアサド・シリア政権が表明した化学兵器の廃棄を監視、確認、報告する目的で今月1日にシリア入りした。同国内で約50カ所の施設を訪れる予定としている。
国連安全保障理事会は先月27日、アサド政権に化学兵器の全廃を義務付ける決議を採択した。一方、シリア軍の離反将校がCNNの番組で「シリア国内には化学兵器の隠し場所が4カ所あり、イラクとレバノンにも兵器が運び出されている」と話すなど、全廃計画の実現を疑問視する声も上がっている。