北京空港で爆弾起爆の男に禁錮6年
(CNN) 中国・北京首都国際空港で車いすに乗った男が手製の爆弾を起爆した事件で、北京の裁判所は15日までにこの男に禁錮6年の刑を言い渡した。
被告(34)は今年7月20日、復しゅうを意味する漢字を書いた布袋に爆弾を入れ、ズボンの中に隠して空港の検査を通過した。ターミナルの出入り口前でビラを配った後、爆弾を手に持って起爆。公共の場で爆発を起こした罪に問われていた。本人は片腕に重傷を負い、爆発を防ごうと説得を試みた警官のうち1人が負傷した。
被告は過去に自身のブログを通して、2005年に出稼ぎ先の広東省東莞で治安当局者に殴られたことが原因で脚がまひしたと訴え、公的な補償を求めていた。事件当日もこの主張を伝えるためにビラをまいていたとされる。
英字紙チャイナ・デーリーによると、広東省は7月に事実関係の調査を約束していた。同紙は一方で、被告が自分のバイクから落ちて負傷したとする東莞警察の主張も伝えた。警察によれば、被告は10年に東莞当局から10万元(約160万円)の補償金を受け取っていたという。