イラン核開発巡る協議始まる ジュネーブ
ジュネーブ(CNN) イランの核開発計画を巡る米欧など6カ国との協議が15日、スイスのジュネーブで始まった。
核のエネルギー利用を主張するイランは同日午前の協議で非公開提案を提示した。欧州連合(EU)のアシュトン外務・安全保障上級代表の報道官はイランのプレゼンについて、「非常に有益」と評価している。
協議は15日から16日にかけて2日間の日程で行われ、イランと米国、ロシア、中国、フランス、英国、ドイツの代表団が出席。EUのアシュトン代表が議長を務め、イラン側はザリフ外相が代表団を率いている。
ザリフ外相は15日の協議を前に、イランと西側諸国が協力して、最終的な解決に向けたロードマップを16日までに打ち出すことができるとの期待を示した。
イランのプレゼン資料は英語で記載され、「不必要な危機の終結、新たな展望の幕開け」と題した内容。政府系のファラル通信によれば、交渉責任者を務めるアラクチ外務次官は、イランの目標は国民が核エネルギーを利用する権利を保障し、平和利用を証明することにあると語った。
米国務省高官はこの日の協議について、「初めて非常に具体的な技術面の話し合いができた」と振り返った。