中国の戦闘機、防空識別圏を飛行 「パトロール実施」
(CNN) 中国が東シナ海上空に防空識別圏を設定した問題で、中国空軍報道官は28日、同圏内で人民解放軍の戦闘機を飛行させたと発表した。一方、菅義偉官房長官は同日、自衛隊による警戒・監視活動をやめるつもりはないと強調した。
中国空軍報道官は、「Su30」「J11」などの戦闘機や、早期警戒管制機「KJ2000」を防空識別圏に送り込み、「同圏内の標的に対する監視強化を目的とした定期的なパトロール」を実施したと発表した。
一方、菅官房長官は同日の会見で、自衛隊の航空機は中国が防空識別圏を設定する以前から東シナ海上空でパトロールや監視活動を行っていると説明。「中国への配慮のために、これを変更するつもりは一切ない。中国による力を背景とした現状変更の試みには、わが国の領土・領海・領空は断固として守り抜くという決意の下、引き続き警戒・監視活動に万全を期していきたい」と述べた。