死の宣告ではなくなったHIV 25回目の世界エイズデー
薬の服用は1日に1錠だけで済む選択肢もあり、副作用もほとんどなくなった。大部分の感染者にとってHIVは、糖尿病や心臓病といった慢性疾患のような存在になりつつある。
ゴフォースさんは感染が確認されてから21年がたち、47歳になった今も健康で生活している。
1日に5回、40錠あまりの薬を飲んで「恐ろしい」副作用に見舞われていたかつてとは対照的に、今は1日に2回、5錠を服用するだけで、「事実上、副作用はほとんどない」という。
この7年半前からあまりはワシントンの医療機関に看護師として勤務。患者たちに自分の体験を伝え、HIV感染者であっても普通の生活を営めると伝えている。「夢を追い、仕事や家庭を持ち、人生でやりたことは何でもできる。それが今の私たちだ」
感染者の啓発誌のため1994年に発効された雑誌POZは、世界エイズデーを前に毎年11月、エイズとの戦いに功績のあった感染者100人を選んでいる。ゴフォースさんは今年、その1人に選ばれた。