放射性物質強奪の容疑者5人を拘束 メキシコ
メキシコ市(CNN) メキシコ市近郊で放射性物質を積んだトラックが奪われた事件で、司法当局は9日、容疑者の男5人を拘束したと発表した。
5人は最長40日間にわたって取り調べを受ける。当局はこのほかに未成年者1人も拘束したが釈放した。今後目撃者として事情を聴くとしている。
当局によると、6人は病院で検査を受けた結果、被ばくしていないことが判明。6日に退院した後で拘束された。
トラックは2日、医療用の放射性物質「コバルト60」を病院から処分場へ運ぶ途中で強奪され、メキシコ当局と国際原子力機関(IAEA)が警告を出す事態となった。当局者らは、犯人が放射性物質を積んだトラックとは知らずに襲った可能性もあると指摘していた。
5日には現場から約40キロ離れた地点でトラックが見つかったが、放射性物質の容器は開いていた。中身は近くですべて回収され、当局は周辺住民らが直接接触していない限り危険はないとの見方を示した。