マンデラ氏追悼式 オバマ大統領とカストロ議長の異例の握手も
オバマ米大統領は演壇に向かう途中、敵対関係にあるキューバのラウル・カストロ国家評議会議長と握手を交わした。大統領は、米政府の情報活動を巡り関係が悪化しているブラジルのルセフ大統領にも両ほほにあいさつのキスをした。
マンデラ氏と同様、自国で初の黒人大統領となったオバマ大統領は、同氏を「歴史の巨人」と呼んだ。政治の世界に入ったきっかけは同氏の存在だったと振り返り、「ネルソン・マンデラのような人物は二度と現れないだろう」と述べて喝采を浴びた。
オバマ大統領は「マンデラ氏から教えられたことを自分の人生に生かしているか。1人の人間として、また大統領として常に自問している」とも語った。
国連の潘基文(パンギムン)事務総長は「南アフリカは英雄を失い、父を失った。世界は敬愛する友人、恩師を失った」と述べた。
会場には英国のキャメロン首相とチャールズ皇太子、フランスのオランド大統領、リベリアのジョンソン大統領らの姿もあった。マンデラ氏らが設立した国際人道組織「エルダーズ(年配者たち)」のカーター元米大統領、アナン前国連事務総長も出席した。