マンデラ氏追悼式 オバマ大統領とカストロ議長の異例の握手も
90を超える国・地域の元首が集まる式典とあって、南ア政府は数年前から内密に進めていた計画に基づき、軍の精鋭部隊や狙撃チームによる厳戒態勢を敷いた。
会場周辺は自家用車の出入りが禁止され、マンデラ氏がかつて暮らしたヨハネスブルク近郊ソウェトの住民らはバスを3時間も待って駆けつけた。
会場ではマンデラ氏の妻グラサ・マシェルさんと前妻のウィニーさんが抱き合う場面もあった。
マンデラ氏のおい、タンドゥコロ・マンデラ氏はあいさつの中で遺族の深い悲しみを振り返った後、「今われわれ家族が何よりも強く感じているのは、おじの素晴らしい人生への感謝です」と語った。
また世界中から寄せられる同氏への敬意にも感謝の意を表し、「世界がひとつになったこの場に、全人類の平和と正義、団結を掲げたマディバの理念が現れている。マディバの夢を絶やさないことを誓い合いましょう」と呼び掛けた。
15日にはマンデラ氏の故郷の村クヌで国葬が執り行われる。