ロシアがウクライナ支援へ、債券買い入れやガス価格引き下げ
キエフ(CNN) ロシアは17日、150億ドル(約1兆5000億円)相当のウクライナ国債の買い入れと、同国に輸出する天然ガス価格の引き下げで合意した。
首都キエフで反政府デモが続く中、ウクライナのヤヌコビッチ大統領は同日、モスクワでロシアのプーチン大統領と会談。ヤヌコビッチ大統領はテレビ放送された記者会見で、両国が産業、農業、防衛、建設、輸送など広範な分野に及ぶ共同経済行動計画について合意したことを明らかにした。
プーチン大統領は、ロシアがこの合意に基づき、ウクライナの国民福祉基金(NWF)への投資を通じて150億ドル相当の国債の買い入れを行うと述べた。またロシアからウクライナに輸出される天然ガスの1000立方メートル当たりの価格を従来の約400ドルから268.5ドルに引き下げる。
キエフでは、ヤヌコビッチ大統領が先月、欧州連合(EU)との「連合協定」の締結を見送り、ロシアに支援を求める方針に転換したことに反発する数万人規模のデモが数週間続いており、今回の合意によりデモがさらに激化する恐れもある。