直接和平交渉が5日から開始へ、内戦危機の南スーダン情勢
交渉は3日から始まったが、交戦の終結につながる大きな成果はまだ出ていない。同事務局長によると、交渉の主要議題は、敵対行為や非建設的なプロパガンダ戦の終了、監視活動や人道援助作業の承認、拘束者の処遇問題などとなっている。
IGAD当局者が南スーダンの当事者と既に会い、問題点の整理や交渉の枠組みなどで協議した。マーリム事務局長は、話し合いは正しい方向に向かっていると強調した。
南スーダンでは昨年12月15日にマシャル前副大統領が主導したとされるクーデター未遂が起きて以降、各地で反乱軍が蜂起。戦闘は東部ジョングレイ州の州都ボル制圧などをめぐって今なお続き、1000人以上がこれまで死亡した。自宅などから退避した住民は約20万人とされる。
今回の内紛の背景には、キール氏がディンカ族、マシャル氏がヌエル族と出身民族が異なる民族対立があるとの指摘もある。両氏は長年、政敵関係にあり大統領は昨年7月の内閣改造でマシャル氏を追放、しこりが深まっていた。前副大統領はクーデター蜂起を否定している。