アフガン首都でレストラン襲撃、外国人ら21人死亡
カブール(CNN) アフガニスタンの首都カブール市内で17日夜、外国人客でにぎわうレストランが武装グループの襲撃を受け、21人が死亡、2人が負傷した。米国務省によると、死者の中には米国人3人が含まれていた。
アフガン内務省によると、レストランの入り口で男が自爆し、武装した2人組が店内に侵入して銃を乱射した。死者のうち13人は外国人で、4人は女性だった。2人組はアフガン治安部隊との銃撃戦で死亡した。
反政府武装勢力タリバーンが犯行声明を出した。北部パルワン州の住民が最近、空爆に巻き込まれて死亡したことへの報復だとしている。
死亡した米国人のうち2人は、アフガン初の私立大学、アメリカン・ユニバーシティー・オブ・アフガニスタン(AUAF)の職員と判明した。
国連の報道官によると、死者の中には国連職員3人と、国際通貨基金(IMF)のレバノン人スタッフ1人も含まれていた。ロシア外務省は、国連職員のうち1人がロシア人だと発表した。
英外務省によると、英国人2人も死亡した。このうち1人は紛争地域の支援に尽力してきた労働党の政治家で、近く実施される欧州議会選への立候補を予定していたという。
現場は外国人客らに人気のあるレバノン料理店。非政府機関(NGO)の事務所などが集まる場所にあり、比較的安全な店として知られていた。
米ホワイトハウスのカーニー報道官は、犯行を強く非難する声明を発表。タリバーンに対し、武器を置いて和平交渉を始めるよう改めて求めた。国連の潘基文(パンギムン)事務総長も「到底容認できない」とする声明を出した。アフガン内務省は、「イスラム教の価値観に反する凶悪な犯行」と非難している。